【転勤族の妻の仕事】辞めなきゃいけない？転勤族と結婚するときの３つの選択肢

長く付き合っていた彼氏が転勤族で、転勤の辞令と共にプロポーズされた！

「一緒に、ついて来てくれないか？」

ロマンチックなプロポーズに、つい、「はい！」と答えたいところだけど、

あれ？　そうしたら私、いまの仕事、辞めなきゃいけないの？

転勤族との結婚するときに直面する、「転勤族の妻の仕事問題」ですよね。
こんな時、転勤族の妻となる私たちにはどんな選択肢があるでしょうか？

この記事では、以下の3つの選択肢について考えてみます。

夫婦とのあり方と妻のキャリアの視点から、それぞれのメリット・デメリットをまとめてみました。

夫の転勤について行く選択

まずは、転勤族の夫について行く場合のメリットとデメリットを考えてみましょう。

転勤に付いていく場合のメリット

一番のメリットは夫婦そろって暮らせること。
やはり結婚をするのであれば、相手とは一緒に暮らしたいと思うのが自然ですよね。

遠く離れてしまうと、気軽に食事に行ったりもできなくなります。
会える時間が少なくなってコミュニケーションが取りづらくなると気持ちがすれ違ってしまうかも…。
そんな不安がなく、同じ家の中で家族として過ごせるのは大きなメリットですね。

また、転勤先は有名な観光地やご当地グルメが楽しめる地域かもしれません。
夫婦で旅行気分を楽しむことができます。

転勤についていく場合のデメリット

しかし、デメリットもあります。

転勤族の夫に帯同して引っ越した場合、妻はそれまで働いていた会社を辞めなければならない場合がほとんどです。
転勤族の妻のキャリアは分断されがち。
引っ越しにともなって短いスパンで仕事を変える必要があるため、正社員として働き続けることが難しく、パートやアルバイトという選択が多くなります。

正社員から主婦やパートタイマーになることで、世帯収入が下がってしまう可能性があります。

また、住み慣れた地域から離れてしまうので、それまで頻繁に会っていた家族や友人と簡単に会えなくなってしまいます。馴染みのない土地での暮らしにストレスが溜まっても、相談したり一緒に遊んで発散したりしてくれる人がそばにいないのは辛いですね。

別居婚という選択

転勤族の妻が現在の仕事を辞めたくない場合、結婚しても別々に暮らす「別居婚」という選択肢もありますよ。

やっと仕事に慣れてきたばかりなのに…

大きな仕事を任せてもらえたのに…

給与や福利厚生がいい会社なのに…

現在の会社でやりがいをもって働いていたり、労働条件が良いとなかなか辞める決断がしにくいですよね。

自分の仕事を諦めず、夫と別々に暮らす選択をした場合、どんなメリットとデメリットがあるのか見てみましょう。

別々に暮らす場合のメリット

別々に暮らす最大のメリットは、夫も妻も今の仕事が続けられることですよね。それまで築いてきたお互いのキャリアをリセットせずに済みます。
また、妻の視点から考えれば、引っ越して家を変える必要がないので、それまで通りの生活を続けることができますね。転勤によって友人や家族と離れることもないので、交友関係もそのまま維持できます。

転勤族の妻は、引っ越しによる環境の変化や孤独によって「うつ」に悩まされることも多いです。別居婚の場合はそれまで通りの暮らしができるので、精神的な負担が少ない選択かもしれません。

別々に暮らす場合のデメリット

では、デメリットはなんでしょうか？

結婚という選択をしたにも関わらず、別居婚となると夫婦で過ごす時間は極端に減ります。夫婦でいる実感が希薄になるかもしれません。

また、金銭面にも離れて暮らすデメリットが見えてきます。例えば、休みに合わせて会おうと思っても、遠方に住んでいることで移動費が高額になります。
さらに、住居が二つに分かれるわけですから、家賃・光熱費・家電の購入費などが単純に2倍必要になります。

一緒に暮らしていると削減できる費用が大きくかかってしまうのは大きなデメリットですね。

こういったデメリットがあっても、私の周りでは、別居婚を選択した妻はゼロではありません。
いまだに別居婚を続けている夫婦もいますし、妊娠や出産などキャリアが中断されるライフイベントに合わせて同居に変える選択をした夫婦もいます。

別居婚を一時的な選択として、夫婦のあり方に合わせて暮らし方を変えていくのも良いですね。

夫が転勤族を辞めるという選択

妻は今までの仕事を続けたい！しかし夫婦一緒に暮らしたい！となったら、夫に転勤族であることを辞めてもらうほかありません。
転勤族を辞めるには以下のような選択肢が考えられます。

• 今の会社で転勤のない部署にうつる（地域職を選択する）
• 転勤のない会社に転勤する

それでは、夫に転勤族を辞めてもらった場合、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

夫に転勤族をやめてもらうメリット

夫に転勤族を辞めてもらった場合、夫婦一緒に生活でき、かつ妻は現在の仕事を継続できます。
また、夫も妻も住む地域を変える必要がないので、家族や友人など、それまで築いてきた交友関係を維持できます。

妻のキャリアも夫婦の生活も諦めたくない場合は、この選択のメリットが大きくなりそうですね。

夫に転勤族をやめてもらうデメリット

対して、デメリットは何でしょうか。

夫が転勤のない部署、いわゆる地域職への異動が可能であった場合は、転職活動の必要がありません。
しかし、地域職は転勤がある職種より収入が低いことが多いです。「転勤＝昇進のための経験を積む」という意味合いを持たせている会社もまだあるため、会社によっては昇進しにくくなるかもしれません。

一方、現在の会社内で部署異動ができなかった場合は、転職して転勤のない会社に再就職する必要があります。働きながらの転職活動は、とても体力・気力・時間を消耗するため、夫には負担がかかる選択となります。

また、転職に成功しても、仕事環境が変わることも大きなストレスになります。
夫に転勤族をやめてもらう選択をした場合、妻のフォローが大切になりそうです。

まとめ：転勤族と結婚しても仕事をやめない選択肢もあり！

いかがだったでしょうか。

いざ、「転勤族との結婚」を目前にすると、どんな選択肢があるのか見失ってしまいがち。
転勤の辞令が出ている状況など、時間の制限がある場合はなおさらです。

そんな時に、どんな選択肢があるか、そしてそれぞれの選択肢にどんなメリット・デメリットがあるかを冷静に考えられるといいですね。
そうすれば、きっとあなたたち夫婦にとって、そしてあなたにとって一番いい選択ができますよ！