歯が痛むけど引っ越してきたばかりでどの歯医者さんがいいか分からない。歯医者はいっぱいあるけどどこに行くのが正解なのかしら?
コンビニより多いといわれる歯医者さん。
転勤族に引っ越しはつきもの。引っ越したばかりのほとんど知らない土地で、歯医者に行きたいけど、どの歯医者さんがいいか分からないと悩んでしまう時がありますよね。
ここでは、転勤族の夫に付き添って各地を転々としている私の経験を参考に、知らない土地での歯医者探しのコツを紹介します。
前提:口コミを信じすぎない
私自身、はじめはネット上の口コミを頼りに歯医者探しをしていました。Googleで「○○駅 歯医者 口コミ」と最寄り駅の名前で検索してみたり、Google Mapの☆の数や口コミを眺めて一番評判のよさそうなところに行くことが多かったです。
しかし、実際に行ってみると先生の雰囲気が合わなかったり、治療の進行が不明瞭で、「失敗だな…」と感じたことがありました。
反対に、口コミはあまりよくなくても、「時間がないから取り敢えず見てもらおう…」と入ったところが治療が丁寧で医院の雰囲気も良い歯医者だったこともあります。
口コミサイト自体は大変便利で参考になるのですが、投稿されているのはあくまでもその人個人の感想です。抱えているお口のトラブルも違えば性格も違う人の感想なので、自分の印象とは異なることも多々あるでしょう。
そのため、口コミは歯医者選びの優先順位のトップではなく、あくまでも+αの情報としてとらえましょう。
悩みにピッタリな歯医者を探す5つのコツ
では、そんなにたくさんある歯医者さんの中から自分のお口の悩みに合う歯医者さんを見つけるにはどうしたらいいのでしょうか。
1.どうして歯医者に行きたいのかをはっきりさせる
まず、どうして歯医者さんに行きたいのかを改めて確認しましょう。
歯医者さんに行く理由ってたくさんありますよね。
なんだか歯茎がムズムズする…
歯が痛い。虫歯かしら。
ホワイトニングして歯をキレイに見せたいな♪
虫歯、歯周病、定期健診、親知らずの抜歯、矯正、ホワイトニングなどなど…。
歯医者さんにも専門があります。 自分が歯医者さんにしてもらいたいことと歯医者さんの専門分野が違ったら、あとで「合わなかった…」と感じる原因になります。
まずは自分が歯医者に行く理由を明確にして、自分にピッタリ合う歯医者さんを見つける足掛かりにしましょう。
2.歯医者さんの得意分野で絞りこむ
先ほど言ったように、歯医者さんにも専門(得意分野)があります。自分のお口の悩みがハッキリしていたら、それを解決するのが得意な歯医者さんに行くのがいいに決まっていますよね。
では、いっぱいある歯医者さんの中から、目的の専門の歯医者さんを見つけるためには何をしたらいいのでしょうか。
私のオススメは、専門の歯医者さんの学会ホームページから「認定医」や「専門医」を検索する方法です!
学会とは専門(得意分野)が同じ先生が集まって知識の交換などをする団体で、「認定医」や「専門医」は、その学会が「このお医者さんは十分な知識や技術がありますよ」と認めてくれている歯医者さんのことです。
そのため、その時のお口の悩みを解決してくれる可能性が高い訳です。
例えば、私なら歯医者へ行く理由(お口の悩み)ごとに次のような学会の専門医を調べています。
お口の悩み | 考えられる専門 (学会HPへリンクしています) |
---|---|
歯が痛い、虫歯かもしれない | 日本歯科保存学会 |
歯ぐきから血がでる、歯ぐきがムズムズする | 日本歯周病学会 |
歯並びが気になる、矯正したい | 日本矯正歯科学会 |
親知らずを抜きたい | 日本口腔外科学会 |
子供の歯の治療をしたい | 日本小児歯科学会 |
虫歯や歯周病の予防に力を入れたい | 日本口腔衛生学会 |
それぞれの学会のホームページから認定医・専門医を検索してもいいですし、「地域名、○○学会、認定医」というようなキーワードで検索してもいいと思います。通いたい地域に、専門分野の認定医や専門医がいたら、まず候補の中に含めます。
でも、結構近場にいないことも多いです。その場合は、近い(と思われる)専門の認定医・専門医も候補に入れています。例えば、「近場に歯周病学会の認定医がいない」→「口腔衛生学会の認定医」も調べてみる。といった感じです。
候補を広げても専門の先生が近場にいない、となったら次のステップで別の探し方をします。
3.歯医者さんのホームページで絞り込む
認定医や専門医の歯医者さんが近くになくても大丈夫です。要はその歯医者さんの専門性がわかればいいので、歯医者さんのホームページから確認しましょう。
個人的な意見ですが、ホームページがない歯医者さんや更新が全くされていない歯医者さんは、あまり信頼できない気がします。(だってこの情報社会で自分の医院の特性や情報を発信できないって、歯科治療に関する新しい知識の収集や適用もできない印象を持ってしまいます…)
歯医者さんの経歴を見る
歯医者さんのホームページでは、まず歯医者さんの経歴を確認します。
認定医や専門医ではなくても学会に所属していることがあり、その学会名から専門性がわかります。
また、どこの大学を出て、どの病院で経験を積んだかなどの情報もここから分かるので、信頼できる歯医者さんか判断するために必ず目を通しておくことをオススメします。
前回のステップの代わりに、ここで歯医者さんの専門(得意分野)を確認することができます。探している専門と異なる場合は、違う歯医者さんにしたほうがいいかもしれません。
治療方針を確認する
ホームページには歯医者さんの診療方針が書かれていることが多いです。
例えば、
痛くない治療をします
歯を残すことを重要視しています
治療だけでなく予防に力を入れています
といった感じです。
この診療方針が自分の希望に合っているところを候補に残しましょう。
時間や場所などの通いやすい条件を確認する
ホームページでは経歴のほかに、診療時間や休診日、所在地などを確認します。
治療によっては月に1・2回、定期健診でも半年~1年に1回通うと思います。「家に近い」「職場に近い」「夜遅くまで空いている」など自分の通いやすい条件に合っているかどうかを確認しましょう。
4.口コミをみてみる
ここでやっと、口コミを見てみます。
はじめに「口コミを信じすぎない」と書きましたが、参考にはしています。☆の数ではなく、同じお口の悩みで通った人の感想や混んでいる時間帯、あるいは子供を連れての来院についてなど、+αの情報がないか確認してみましょう。
「デンターネット」さんという全国の歯医者さんの口コミを検索できるサイトがあるので、歯医者さんの口コミが気になる方はぜひ見に行ってみてください。
5.1つに絞らない
歯医者さん探し、最後のコツは、候補を1つに絞らないことです。
1~4のコツで良さそうな歯医者さんが絞り込めたら、まずは一番良さそうなところに行ってみましょう。
実際に行ってみないと分からないこともあります。実際に診察を受けてみて、(やっぱりここは合わないな…)と思う事や嫌なことがあったら1~4までで絞った別の候補に行きましょう。
歯医者さんは、基本的に治療の途中で別の歯医者さんに変えるのは良くないと思います。しかし、「どうしても合わない」「治療に納得がいかない」という思いを抱えたまま通い続けるよりは、早い段階で別の候補に移って初期段階から治療をしてもらうのが良いと思います。
行ってみてからの判断基準
では、選んだ歯医者さんに行ってみて良かったかどうかはどう判断すればいいでしょう。
もちろん、歯科医師さんや歯科衛生士さんとの相性や医院の雰囲気、子連れがOKかなど、いろいろな要因があるかと思います。
私は何点か気にしていることがあるので紹介したいと思います。
予約枠を45分~1時間確保してくれる
受診初回の診療は、確認してもらう事がとても多いですよね。「虫歯がないか」「歯周病は大丈夫か」「歯石や着色の状態」などなど。時にはレントゲンを撮ってお口の中の状態をチェックします。
そして、例えばそこで虫歯が見つかった場合、「どれだけ進行しているか」を確認して「状況を患者さんに説明する」時間が必要になります。
実際に初診が1時間かかったかどうかではなく、かかる可能性を考慮して枠を確保しておいてくれているかが重要です。
あまりにも短時間の診察でしっかり診てもらえたか不安な歯医者さん場合は、それ以降の治療や検診にも不信感を持ってしまうので避けるようにしています。
「虫歯が痛む」「詰め物が外れた」など、急患としての受診は別ですよ(応急処置がメインだと思います。)
お口の悩みを相談しやすい
これは完全に相性になってしまいますが、自分が抱えているお口の悩みを相談しやすい雰囲気かどうかは重要です。
「明確な痛みがある」、「出血がある」、「黒くなっている」などの症状があれば伝えやすいと思います。しかし、「フロスがちょっと引っかかる」、「たまに沁みることがある(診察のときは沁みない)」など、申告しなくてもいいかな、というレベルのことを話せる歯医者さんはとても貴重です。
それら小さいことが虫歯などの歯のトラブルの初期症状である場合もあるので、できれば伝えるようにしましょう。
私は初めての診察の時の、歯医者さんの説明の「間」や「気になることはありますか」と確認していただく頻度などが自分に合っているかに気を付けています。
まとめ:歯の健康は大切。合う歯医者さんを早く見つけてお口の健康を守りましょう
今回は、知らない土地での歯医者さんの探し方をテーマにお話ししました。
自分のお口の悩みと歯医者さんの得意分野をしっかり確認して、失敗のない歯医者さん選びを目指しましょう!
選び方は人それぞれなので正解はありませんが、私はこれらのコツではずれの歯医者さんを引くことが減りました。
歯は一生付き合っていくものです。できれば長く健康な歯で食事を楽しみたいですよね。お口の状態にあわせて、6か月~1年に1回は定期的な検診を受けて健康な状態を保っていきましょう。
今回の記事が参考になれば幸いです。