妊娠が分かって幸せな気分にひたるのもつかの間、週数がすすんでくると、病院の受付でこんな事を言われます。
こちらの病院でご出産予定ですか? 分娩予約が必要となりますがどうしますか?
え、どうしましょう。
(実家に里帰りするのか、ここで産むのか、全然考えてなかった~!)
わたしは、里帰りしない出産を選択しました。
わたしも、現在4歳の娘と0歳の息子がいますが、どちらも里帰りせずに出産し育てています。
実家からの産後のお手伝いもなしです。
また、夫も激務のため平日の帰宅は11時ごろ。戦力外です。
結果として2人の育児生活を気ままに過ごせていますが、そのためには事前準備がとても重要!だと振り返った今も確信しています。
そこで、この記事では、2回の里帰りしない出産の経験をもとに、安心して里帰りしない出産に挑むために準備することを伝授します。
なぜ里帰りしないか
里帰りしない理由はたくさんあると思います。私の場合、1人目の出産時は、
- ひとに干渉されたくない
- 勝手の分かる自宅で過ごしたい
- 乳幼児をかかえた移動(実家までの往復)が不安
- 夫に父親の自覚を持たせたい
といった理由で、里帰りをせずに出産することに決めました。
「ひとに干渉されたくない」という理由から、「産後1カ月くらいは手伝いに行くね」という申し出も断っています
そのため、里帰りなし・お手伝いなしで出産・育児に挑戦することになりました。
里帰りしない出産のために準備するべき5つのこと!
1.退院したあとの食事の確保
日常の家事で、最も時間と手間がかかるもの、それは食事作りです。
買い物→下準備→調理→食事→後片付け
これらのステップの中で、できるだけ「食事」するだけでいい環境を妊娠中から準備しておきましょう。
私が利用・登録していたのは以下のものです。
実際に使わなくてもいいんです。いざ使いたいときにすぐ使えるように登録等の準備だけでもしておくことが大切です。
ネットスーパーの活用
これは必ず登録しておくべきです。
ネット上で注文した商品を指定の時間帯に玄関先までもってきてくれます。実際にある近所のスーパーから、商品をピックアップして持ってきてくれるので、魚や肉、野菜などの生鮮食品も持ってきてくれます。
お水、お茶、お米、牛乳などの重いものや、トイレットペーパーなどのかさばるものも配達してくれるので買い物の負担が激減します。
妊娠中や子育て中のママは配送料が安くなったりタダになったりするキャンペーンをやっているところもあります。
可能であれば、複数登録しておと使い分けができて便利です。
- 楽天 西友ネットスーパー・・・送料330円。5,400円以上の利用で送料無料。楽天ポイントが貯まる。
- イトーヨーカドーネットスーパー・・・配送料330円。母子手帳を見せると4年間配送料102円。nanacoポイントが貯まる。
- おうちでイオン イオンネットスーパー・・・配送料330円~。WAON POINTが貯まる。
生協の活用
パルシステムやコープ・デリ、おうちコープ、これらはすべて生協です。
食材やミールキット(下ごしらえができている食材)を玄関先まで配達してくれます。ネットスーパーと違うのは、前の週に注文したものを翌週受け取るという点です。
ネットスーパーより少し価格帯が高めですが、食材の産地にこだわっていたりと品質は高めです。
産後の離乳食用に使える食材が多いです。
また、ネットスーパーは在宅必須ですが、生協は不在なら置いて行ってくれます。
授乳中やお昼寝中などは居留守にしとけば後から食材を回収できます。
わたしは、カード支払いができて離乳食用の裏ごし野菜などを取りそろえている「パルシステム」を選びました。
それぞれの特徴はこんな感じです。
パルシステム うらごした野菜など離乳食に便利な食材が注文できる。 クレジットカード支払い可能。 【配達エリア】東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、福島、山梨、静岡、新潟 |
コープ・デリ 「赤ちゃん割引」「子育て割引」あり。口座引き落としのみ。 【配達エリア】東京、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、長野、新潟 |
生協の個人宅配【おうちコープ】 「ママ割」で妊娠中~3歳まで配送料0円。口座引き落としのみ。 【配達エリア】神奈川、静岡、山梨 |
デリバリーサービスの活用
Uber eats(ウーバーイーツ)や出前館のデリバリーサービスに登録しておくのもオススメです。
1人目の時にはなかったサービスですが、2人目の産後、とても活躍しています。
Uber eats(ウーバーイーツ)や出前館は、近くの飲食店から配達員が料理を配達してくれるサービスです。
基本的には、ネットスーパーで購入したチルド商品や冷凍食品を活用して食事を用意していましたが、温めることすらしたくない日もあります。
そんな時は、Uber eats(ウーバーイーツ)でかつ丼や定食などを配達してもらっていました。
何もせずに温かい料理が届くので、疲れたときは本当に助かります。
また、たまにスターバックスのデカフェのカフェラテとスコーンを頼んで息抜きをしていました。
なにせ、産後は約1カ月、外出はできません。日々の息抜きは大切です。
宅食サービスの活用
「ワタミの宅食」など聞いたことはないですか?
指定した時間帯にお弁当を届けてくれるサービスです。
わたしが登録したのは「セブンミール」です。
セブンイレブンの商品を注文して届けてもらえるサービスですが、ミールキットや日替わり弁当も配達してもらえます。
わたしは結局、宅食サービスとしては使いませんでしたが、セブンイレブンのスイーツを頼んだりしていました。
冷凍ストックの活用
冷凍食品の活用です。
オススメは「スープストックトーキョー」のスープセットです。
これは一人目の産後に、出産祝いとしてもらったのがとても良かったので2人目の出産前には自分で購入しました。
スープがパウチされた状態で冷凍されて届きます。
食べたいときに温めるだけで具沢山スープが食べられるので、冷凍庫に忍ばせておくと安心です。
2.退院したあとの家事の手配
退院後の食事準備できたので、今度は掃除・洗濯です。ここは文明の利器と外注です。
家事代行サービスへの登録
「タスカジ」や「KIDSLINE」という家事代行のマッチングサービスに登録していました。
1時間1,500円程度で、掃除や洗濯、料理、クリーニングの受け取りなどをしてくれます。
はじめて来てもらう人には、掃除用具の場所や気を付けて欲しいことなどを説明しなくてはいけないので、出産前に1度利用しておくと産後の利用もスムーズです。
地域の「ファミリーサポート」や「シルバー人材センター」なら、より安く利用できます。
ただし、登録や事前面談などがあり、使い始めるハードルが高かったので、わたしは民間サービスを利用していました。
新・三種の神器の導入
産後のママ向けの三種の神器。
それは、「お掃除ロボット」、「食洗器」、「乾燥機付き洗濯機」です。
うちでは、「お掃除ロボット」を導入しています。
食洗器や乾燥機付き洗濯機は、購入すれば劇的に家事が簡略化されるのは分かっていますが、うちは転勤族のため導入を見送りました。
また、導入コストも高めなので、お財布とも相談しながら導入を検討してみてください。
3.退院後のベビー用品の準備
退院後すぐに必要なものは買っておく
退院後すぐに必要になる育児用品は早めに用意しておきましょう。
とりあえず以下のものがあれば、なんとかなります。
- ベビーベッド(布団)・・・一式
- ベビーバス・・・一式
- 着替え・・・短肌着×5、コンビ服×5
- おむつ・・・新生児用×1パック
- 粉ミルク・・・1缶 or 1箱
- 哺乳瓶・・・2セット
- 哺乳瓶の消毒セット・・・一式
買っておくと便利なものは他にもたくさんありますが、それば別の記事で紹介するとして。
ひとまず退院後の1週間は上記のものがあれば過ごせます。
ポイント
- ベビー服は水通ししておく
- 哺乳瓶は消毒しておく
- 膨らませるベビーバスは膨らませておく
Amazonプライムに登録しておく
これが意外と重要です。一人目のときも二人目のときも大変お世話になりました。
なぜ、Amazonプライムか。理由はただ一つ、翌日に届くからです。
小さく生まれたからもっと小さいサイズのオムツを買わなきゃ!
赤ちゃん用の爪切り買い忘れてた!
乳首が口に合わないみたい。違うメーカーのにしなきゃ。
など、急に必要ものが必ず出てきます。
Amazonプライム会員なら600円のオムツパック1つでも送料無料で翌日に届くので安心。
また、プライム会員のみ登録できる「Amazonファミリー」に登録しておけば、ベビー用品が割引価格で購入できます。
ポイント
- プライム会員になるには、年会費4,900円または月会費500円(税込)
- 送料無料で翌日(地域によっては当日)配送可能
- Amazon Music や Amazon プライムビデオも利用できる
- Amazonファミリーに登録しておけば、ベビー用品の割引がある
4.陣痛が来たとき&産後の交通手段の確保
陣痛が来たとき、ちょうどよく旦那さんがいるとは限りません。
いざという時、病院までの移動手段を確保しておきましょう。
陣痛タクシーに登録
各タクシー会社さんのサービスで、事前に自宅と病院の住所を登録しておきます。
電話をすると、
「○○様ですね。ご自宅にお伺いしますか?」
と、住所などを伝えなくても、登録しておいた情報からタクシーを手配してくれます。
産後の検診の時でも利用できるので少なくとも1社は登録しておきたいですね。
探し方は、「地域名+陣痛タクシー」で検索しましょう。
ポイント
- タクシー会社の電話番号は必ず登録しておく!破水は急にきます!
配車アプリをダウンロードしておく
お家以外で破水したり陣痛がくるケースもあります。
すぐタクシーを拾えない環境に備えてタクシーの配車アプリをダウンロードしておきましょう。
わたしは「Japan Taxi」を利用しています。
今いる住所がよく分からなくても、GPSを利用して「ここに呼ぶ」という機能で近くのタクシーの配車をお願いできます。
5.陣痛バッグ・入院バッグの準備(予定日1カ月前から)
陣痛や破水はいつ来るか分かりません。
わたしは、一人目は予定日の1週間前、2人目は予定日の3週間前に陣痛が来て出産しました。
「まだいいか~」
と入院バッグの準備を後回しにしていると、わたしのように陣痛が来てから慌てることになります。
ぜひ、1カ月前くらいには、大まかでいいので陣痛バッグ・入院バッグを用意しておいてください。
まとめ:産後は何もしないことが前提。準備でしっかり対策。
長くなってしまいましたが、産後に誰にも頼らず、「なにもしない」環境を作るには十分な事前準備が必要です。
入院中や産後に慌てないように、ぜひ、ひとつずつ確認してみてください。
最後に、産後に大切な考え方をひとつ。
「できなくて、あたりまえ」
旦那さんのご飯の準備ができなくても、掃除が十分でなくても、赤ちゃんがぜんぜん泣き止まなくても。
大丈夫です!それが当たり前ですから!すべてのママが経験済みです!
里帰りしない出産で話し相手がいない生活がしばらく続くと、ふさぎこんで、できないことを責めてしまうこともあるかもしれません。
そんな時は思い出してくださいね。
「できなくて、あたりまえ」
あなたの「里帰りしない出産」ライフが成功しますように!